球団史を塗り替える連敗ワースト記録を喫した翌日、無残な大敗が待っていた。巨人が球団ワーストを更新する13連敗を喫した。「日本生命セ・パ交流戦」の西武3回戦(メットライフドーム)も投打で圧倒された。先発のドラフト4位ルーキー池田駿投手(24)は、3回に外崎に満塁本塁打を浴びるなど、2回1/3、7失点でKOされた。救援陣も打ち込まれ13失点。巨人OBで日刊スポーツ評論家の西本聖氏(60)が、余裕のないあまり、何もできないまま敗れるチームに「喝!」を注入した。

 連敗が続くチームにありがちな大敗だった。何をやってもうまくいかないというより、何もしないままの敗戦というしかない。チームを助けるために、自分たち1人1人ができることは必ずある。ベンチにいる全員が、その役目を果たしていない。

 巨人のOBとして、手を差し伸べたくてもできないイライラ感が募った。試合が決まってしまった3回裏だった。1死一塁から秋山を迎えた初球だった。先発の池田が投球モーションに入ると、一塁走者の源田がスタートを切った。左投手は一塁走者がよく見える。焦って投げた球はワンバウンドのボール。ここから、すべての歯車が狂っていった。