中日のルーキー京田のバットから快音が止まらない。初回、6試合連続安打となる三塁への内野安打で出塁。すかさず二盗も決め、大島の中前適時打で先制のホームを踏んだ。4回には右翼線二塁打。9回には二塁内野安打。5打数3安打で今季6度目の猛打賞をマークした。

 若きリードオフマンが攻撃の起点になっている。「塁に出ることだけを考えています」と話し、5試合連続で第1打席に安打で出塁。さらにマルチ安打も5試合連続となった。自身56試合で61安打。このペースでいけば、残り85試合で92安打の計算。球団の新人最多安打の59年江藤の139安打を上回るペースで、セ新人記録の58年巨人長嶋の153安打と同ペースだ。打率も2割9分8厘で、3割目前。チームは逆転負けで連勝が3でストップ。京田は「試合に負けたので意味がないです」と、険しい表情でバスに乗り込んだが、新人がともす「H」ランプは勝利に欠かせない。