巨人長嶋茂雄はルーキーイヤーの58年、9月19日の広島戦(後楽園)で1-1の5回に鵜狩から勝ち越しの28号ソロも、プレー再開後に一塁手藤井がアピール。竹元一塁塁審がこれを認め、本塁打は取り消されて投ゴロに。長嶋は「完全に僕の失敗でした。ベースを踏んだかどうかははっきり言って自信がなかった」とミスを認めた。長嶋はこの年、打率3割5厘、29本塁打、37盗塁の成績で「幻の1発」でトリプルスリー達成を逃した。

 広島ガードナーは81年7月19日の大洋戦(横浜)、2-3の4回に野村から逆転の16号3ランを放ったが、本塁ベースは踏んでいないと判定され、三塁打の判定に。ガードナーは「ボクはちゃんとホームを踏んでいるよ。それは言いがかりだ」と激高も抗議は実らず。試合は広島が勝ち、2点三塁打と勝利打点の記録はついたが本塁打は幻に終わった。