「3番」秋山のバットが西武を勝利に導いた。1回1死二塁から、右中間席へ先制の12号2ラン。「初球から思い切っていきました。試合を有利に進める上で先制点は重要。いいところで出たと思う」とうなずいた。

 2日ヤクルト戦から打順が1番から3番に変更。1番での初回は、チームに球筋をみせるため球数を投げさせる意識もあった。現在は「振って合わせるより、きた球をタイミングよく振り抜く」。この感覚が3番での打率3割7分5厘の好成績につながっている。

 4点リードの2回2死一、三塁では一塁走者源田のスチールも頭に置きながら「捉えられる球を待っていた」。3-1からのシンカーを左前に運び3打点目。5回の右前打で今季8度目の猛打賞も決めた。「打順が変わっても、やることは変わらない。自分の中にいろいろな引き出しを増やしていければ」。状況を考えながらの好球必打。心強いヒットマンが、好調な打線を支えている。【佐竹実】