ロッテが1番サントスで3連勝だ。初回先頭、サントスは「ティモン、行けるな」と狙っていた。“ティモン”とは、スペイン語でハンドルのこと。キューバでは、代名詞の走り打ちをそう呼ばれていた。ヤクルト星の初球147キロを走りながらたたきつけ、三塁内野安打。先制点にはつながらなかったが、お得意の一打でムードを引き寄せた。「第1打席は塁に出て、チームに元気を与えたいんだ」と、今季初となる毎回安打の口火を切った。

 6回には適時打を放ち2安打1打点。8日中日戦から1番に座り、3試合連続マルチ安打。いずれも初回に安打を放ち、打線を引っ張っている。一時はチーム打率2割に届かない貧打に苦しんだが、サントスが1番に入ってから3試合連続2ケタ安打。チーム打率は2割1分5厘まで上がった。伊東監督は「(初回先頭で出ると)良い流れで進められる。サンちゃんは、しばらく使う」。ニックネームも決まった。1番サンちゃんで今季初の4連勝だ。