楽天則本は世界記録更新とならなかったが、セ界の首位打者は大仕事を成し遂げた。DeNA宮崎敏郎内野手(28)が「日本生命セ・パ交流戦」ロッテ戦で、1点差を追う5回、プロ入り初の満塁本塁打を放った。2回、4回の安打と合わせ、3安打でリーグトップの打率を3割3分9厘にまで上げた。5番打者の猛打で、DeNAは2連勝で交流戦の借金を1とし、今日16日に勝率5割に挑戦する。

 難しい球をさばいて、宮崎は逆転満塁弾とした。5回1死、2ボールから速球系を2球ファウルした後だった。116キロのカーブが内角高めに来た。うまく腕を畳んで上からたたいたが、普通ならファウルになるコース。左に切れなかった理由を「変な打ち方だからじゃないですか」。打球速度150キロ、角度は28度、推定飛距離112メートルの1発とした。

 宮崎 追い込まれていたので全部(の球種を)マークしていた。何とかくらいついていこうと。クマ(熊原)も頑張っていたし、みんなつないでくれたし。あのコースを打ったことはあります。『いつ』と言われても難しいんですけど。自分のスイングができました。