ソフトバンク松本裕樹投手（２１）が、うれしい２勝目を挙げた。

　５回３分の２を投げ４安打無失点の好投だった。試合後、お立ち台に上がった右腕は、プロ初勝利が交流戦の横浜スタジアムだったとあり、本拠地初勝利に「やっと、ドームで勝てたのでとてもうれしい。全体的にストライクが取れた。低め低めに投げられたのが良かった。スライダーが課題だったけど今日は低めに集められた。それが良かった要因」と投球を振り返った。

　中４日登板の期待にも応えた。「（調整）期間としては短いかも知れないが、前回投げた後に登板を言われていたので調整する期間はあった。（中４日登板を）意識せずに臨めた」と話した。

　それでも６回途中２死満塁でマウンドを託した２番手嘉弥真の救援を仰いだ。「僕がいきたい気持ちはあったけど嘉弥真さんが抑えてくれて良かった。今度は僕が抑えて信頼される投手になりたい」とお立ち台に並んだ先輩左腕に最敬礼だった。

　プロ３年目で頭角を現し始めた右腕が、チームに４連勝をもたらし、３０日から始まる首位楽天との首位攻防戦を前にゲーム０・５差と加速させた。