6日、本拠地で行われた先発陣の練習に、1軍登録されていない塩見が合流した。調整の強度から、9日の日曜日に行われる西武戦に先発する公算が大きくなった。本来ならば、日曜日は岸が守り通してきた出番。「サンデー岸」のローテを初めて崩し、ライバルを突き放して折り返す。

 岸は丁寧にキャッチボール、ランニングメニューをこなし、意気込みを語った。「ソフトバンクは強い。順位はまだ気にする時期じゃない。でも、ソフトバンクを気にしないというのも…無理な話ですよね」。現在6勝3敗、防御率はリーグ2位の2・25。先発の軸として、十分に役割を果たしている。ここから先は、1勝の重みがうんと増す登板が増える。まずは節目の一戦。FA移籍の真価が問われる。

 リーグトップの9勝を挙げる則本を受け、万全の中9日で臨む。岸は「疲れは大丈夫です。勝った状態で渡すことが大事。長いイニングを投げたい。負けられない」と頼もしく言った。球宴休みを挟み、則本と岸は再びカードを分散して登板する可能性が高い。イーグルスが誇る右の本格派2枚を前面に押し出し、強いソフトバンクを封じ込める。