阪神ドラフト5位の糸原は、思い出の地で勢いを加速させる。今日11日、中日戦の舞台は倉敷。開星高1年秋の中国大会で9打席連続安打を記録した場所だ。倉敷については「いいイメージはあります」。10日、前向きな気持ちで移動の新幹線に乗り込んだ。

 9日は糸原デーだった。甲子園の巨人戦でプロ1号を放ち、同点の9回にはプロ初のサヨナラ打まで記録。二塁打3本に1本塁打という4長打を決めた。祝福メールがたくさん届いたというが、「昨日は昨日。明日から試合が始まるので、自分の役割を果たしたい」。ルーキーらしからぬ落ち着きが頼もしい。

 驚きの大暴れを見せた試合の次戦が、最高の思い出が眠る倉敷でのゲーム。流れの良さは疑いようがない。前半戦終了まで残り2試合。冷静に、それでいて若々しく、一気に上昇気流に乗る。