オリックス吉田正が出場2試合目の1号で復帰後2連勝に導いた。1回に先制となる決勝2ラン。右翼5階席への特大アーチだった。続くロメロとの2者連続弾など、今季チーム最多タイ11得点を呼び込んだ。「完璧です! 甘く来た直球をしっかりと振り切ることができた。イメージ通り。フリー打撃でやっていることがそのままできた」。

 1年目の昨年は10本塁打。オフに台湾ウインターリーグで5冠王になったが「完璧な1本はまだない」と理想を追い求めていた。それが腰痛からの復帰2戦目で体現できた。「感覚的にはいい形だった」と進化を感じる一撃だった。

 福良監督も「あれで活気づいた」と先制弾をたたえた。開幕から吉田正の不在で3番に安達、小谷野、中島、武田ら7人を起用してきた。「あそこに(吉田)正尚が入ったら、勝負強い(小谷野)栄一を5番で使える」と悩みの種が解消。投打がかみ合い、好循環の2連勝だ。【大池和幸】