球界の“打撃王”に名乗りを上げた。全パの秋山翔吾外野手(29)がオープニング弾を決めた。1回、中日バルデスからオールスター史上9人目となる先頭打者アーチを放った。96年イチロー、01年高橋由伸、直近では、12年陽岱鋼に続く1発で開会宣言を告げてみせた。3日から西武線沿線で「ダゲキング」と題し秋山のポスターが掲出されている。その名に恥じない打撃をプロ野球ファンに誇示。敢闘選手賞を受賞し賞金100万円も手にした。

 プレーボールから1分。秋山が電光石火の一撃を突き刺した。中日バルデスの2球目。外寄りの134キロ直球にバットを振り下ろした。打球は左翼席最前列で弾み、そのままスタンドに吸い込まれた。「シーズンでバルデスから打っていなかったので出るとは思わなかった。感触は良かった、あんなに飛んでくれるとは。ホームランは狙っていませんでした」と声も弾ませた。