DeNAが2位浮上をかけ、巨人を本拠地で迎え撃つ。阪神を0・5ゲーム差で追うチームは、巨人に勝って阪神が負ければ今日21日にも1年2カ月ぶりに2位に浮上する。神奈川・横須賀市の練習場では、3連戦に挑む3人の投手が練習を行った。2戦目に先発し、プロ3年目初勝利がかかる飯塚悟史投手(20)は「新しい戦力として勢いをつける投球をしたい」とフレッシュな力を見せつける。

 チャンスを勝ち取り、三度目の正直で挑む。17日に日本ハムとの2軍戦に先発。3回限定の登板に、意図を読み取った。1軍の先発陣の人数を数え「これは、ある意味テストだな」。4回からは先発候補の熊原が準備。「自分でつかむしかない」と、3回無安打無失点の快投で先発切符を勝ち取った。今季プロ初登板のオリックス戦では5回無失点で好投しながらも救援陣が打たれ白星が消え、2戦目は阪神にノックアウト。若手の3度目の挑戦を後押しするべく、先陣を切る中堅の井納翔一投手(31)が勢いづける。

 今季開幕から安定感のある投球を披露。9度のクオリティースタート(先発6回以上、自責点3以下)を誇る。6月30日の巨人戦(宇都宮)では7回1失点で、菅野に投げ勝った井納は「3連戦の中で特に明日(21日)が大事。上に行くために勝たないといけない。明日になれば考えすぎずにいける」と平常心。3戦目の久保は防御率6・23ながらすでに4勝。勝負強さが際だつ。けん引する中堅に、若手が勢いよく追随し、ベテランが穴を埋める。今季のDeNAを象徴するような3枚で、巨人を突き放す。【栗田成芳】