銀チャン&慎ちゃんの熱い友情が、執念のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。楽天銀次内野手(29)が延長11回1死一、二塁から左中間へサヨナラ二塁打を放ち、チームの首位を守った。お立ち台では同学年の枡田慎太郎内野手(30)のユニホームを着て登場。出番のなかった友の思いも背負い、バットとユニホームに魂を込めた。

 銀次のユニホームは、真っさらだった。泥ひとつ付いていない。ぬれてもいなかった。背番号は自身の「33」ではなく枡田の「32」と記されている。数分前とは違う。延長11回1死一、二塁から、1年ぶり3度目のサヨナラ打を放ち、グラウンド上で仲間から祝福のシャワーを浴びせられていた。お立ち台で説明した。

 銀次 今日の朝、(枡田)慎太郎から『楽天の2番、ちゃんとやってな。頼むで』と言われて。彼から借りました。僕のはビショビショだったので、慎太郎が『これ着ていけば』と言ってくれました。慎太郎、やったぞ!