広島が優勝マジック再点灯を逃した。中日18回戦(ナゴヤドーム)で5-5の9回、守護神今村猛投手(26)がサヨナラ打を浴びた。勝てばマジック31が点灯していたが、これで9カードぶりの負け越しとなった。それでも、若き4番鈴木誠也外野手(22)が24号3ランを放つなど、苦戦続きだった八木智哉投手(33)を2回5失点でKOした。

 打球が二遊間を無情に抜けた瞬間、広島の今季3度目のサヨナラ負けが決まった。5-5の9回裏、1死三塁から大島の投手右への打球に、今村が反応してグラブを下げるも、球足が速い打球はその下を抜けて行った。勝てば再点灯していたマジックもなくなり、9カードぶりの負け越しとなった。

 序盤は広島の流れだった。相手先発は八木。中日に移籍した15年からこのカード4勝を献上し、土をつけたのは2度だけ。対戦防御率1・47と苦手にしていた左腕をわずか2回でKOした。1回2死から連続四球で一、二塁とすると、八木の隙をつくようにエルドレッドは初球狙いで中前へ先制タイムリー。さらに一、三塁では新井が追い込まれながら、外角低めシンカーにバットを合わせて右前に落とした。