2回は2死一、三塁で鈴木は内角球を強振。左翼席に飛び込む3ランで中日を突き放した。前日まで2試合連続1得点の打線が鬱憤(うっぷん)を晴らすように2回までに5得点。機動力あり、連打あり、1発ありと、広島らしい攻撃を展開した。

 ただ、先発九里が流れを手放した。毎回先頭の出塁を許し失点を重ねる投球が、攻撃のリズムも狂わせた。3回から9回まで2安打。5回途中から九里の後をうけた中継ぎ陣が何とか粘るも、抑え今村が9回先頭の代打谷の二塁打からピンチを招いた、最後は大島にサヨナラ打を浴びた。

 足踏みも悲観することはない。打線には復調気配がある。負傷でスタメンから外れていた安部が代打出場。前日は松山が代打出場した。今日11日に阪神が敗れ、広島が勝てばマジックナンバー30が再点灯する。緒方監督は「(今村でも)打たれることもある。また明日(11日)、地元に帰ってしっかりと戦いたい」と本拠地マツダスタジアムでの再スタートを誓った。【前原淳】