日本ハムが今季14度目の完封負けで、7度目の5連敗を喫した。打線はソフトバンク千賀の前にあと1本が出ず、4番大谷翔平投手(23)も4打数無安打3三振で、連続試合安打は「11」で止まった。借金は今季ワーストを更新する「32」に膨れあがり、11カード連続で初戦黒星となった。

 また、難敵・千賀にひねられた。好機はつくったが要所を締められた。栗山監督は「1点が重くなるなと思ってやっていて…申し訳ない」と声を絞り出した。ロースコアの展開に「イメージ通りだったけど…」と振り返ったが1点が重かった。10勝到達の千賀に、今季だけで6勝を献上。完全にお得意様にされている。

 大谷も3三振と封じ込まれた。千賀には内角を直球で攻められ、フォークとのコンビネーションに歯が立たなかった。8回2死無走者の場面では、3番手の左腕モイネロに3球連続チェンジアップを投げられ、全て空振りで3球三振。「打ちたかったですけど、なかなか」と振り返った。

 大谷は試合前にはブルペン入りし、捕手を立たせて42球を投げた。変化球も交えていたという。「良くはなっていると思います」と実戦登板へ前に進んだが、連続試合安打が「11」でストップし、攻撃に流れをもたらせられなかった。

 借金は今季ワーストの「32」となった。この日で100試合目。栗山監督は「これだけ嫌な思いをして、それ(出てきた課題)をしっかり直すんだとつながってくれれば意味がある。意味のあるものにしないといけない」と言う。シーズンは残り43試合。やられっぱなしで終われない。【木下大輔】