痛い1敗となった。2位楽天が、首位ソフトバンクとの直接対決に敗れた。今季初の4連敗で、これでゲーム差は「4・5」に広がった。打線のテコ入れも、起爆剤とはならなかった。シーズン開幕から快進撃を続けてきた茂木、ペゲーロの「恐怖の1、2番コンビ」ではなく、茂木を今季初の2番に置き、同じくペゲーロを今季初めて3番に据えた。

 前夜まで2戦連続の完封負けを喫した打線だったが、得点はアマダーの18号ソロのみ。ここ3戦で1得点と元気がない。5回以降は無安打に終わり、3安打1得点とつながりを欠いた。梨田監督は「何とか止めないとね。得点が入らない。打線がつながらない」と、ため息をもらした。

 投打が、かみ合わない。先発岸は初回に先制の2ランを許したが、以降は立て直した。だが、7回にデスパイネ、松田に2者連続の1発を浴びた。結果的に7回7安打4失点で6敗目。「打たれた自分のせいです」と反省の言葉を並べるしかなかった。梨田監督は「連敗も今年初の4だからね。何とかしないといけない」と前を見据えた。不穏な空気は、ここで断ち切るしかない。【栗田尚樹】