阪神北條は4カ月ぶりの1発を決め、遊撃スタメン死守へ前進した。2回に左前打を放つと、3点リードの5回は先頭で右腕伊藤から3号ソロ。内角低めの139キロ直球系を力強く引っ張り、楽々左翼席に着弾させた。4月9日巨人戦で2発を放って以来、約4カ月ぶりのアーチ。それでも「2本打ったら、もう1本打ちたかった」と浮かれなかった。

 遊撃レギュラーで開幕戦を迎えながら不振にあえぎ、2軍生活も経験。大和の負傷離脱で再び出場機会を増やし、大和が負傷交代した16日広島戦から10打数5安打だ。金本監督はこの日、北條に思いを伝えたという。「粘りっていうのを4月から出していたら、また違うものが出たんじゃないか、とね。どこか油断とかスキとか、そういうのがあったのは本人も理解していると思うし」。試合後、北條は「結果を残すしかない」と引き締めていた。