オリックスが宮内オーナーのカツ効果? で打線が久々につながり、連敗を5で止めた。前日の試合は、単調な攻撃でロッテに完敗。観戦した宮内オーナーが「早打ちが目立つ」「策がなさ過ぎる」「今日は機嫌が悪い」などと怒ったが、この日は粘って粘って7四球をゲット。初球打ちでの凡退もほとんどなく、11安打で7点を奪った。

 主役は小谷野だ。3-3同点の6回2死満塁で、益田から左前へ決勝の2点タイムリー。小谷野は「走者をかえすことができてよかった」と会心の笑顔だ。4日に女の子と男の子の双子が生まれたばかり。パパが格好良いヒーローになった。

 連敗中は打線がつながらず、タイムリーも出なかった。だが、この日はT-岡田が5回に24号ソロで重苦しい雰囲気を打ち破り、中島が2点タイムリーで続いた。8回にはロメロが2点二塁打でダメ押し。福良監督も「(中島、小谷野の)2人がいい仕事をしてくれた」と称賛した。この日、宮内オーナーの姿がなかったのは残念だが、しぶとい攻撃を続けていけば、活路は開ける。【高垣誠】