日本ハム上原健太投手(23)が流血のアクシデントも、プロ初勝利を手にした。

 利き腕である左手の指を痛め、2点リードの5回1死一塁では、治療のためベンチに戻る場面も。ユニホームのズボン左側には、出血を拭ったとみられる血痕が残っていた。治療を終えて戻ったマウンドで浅村に四球を与え、1死一、二塁としたが、4番山川を3球三振。続くメヒアは右飛に打ち取った。

 ピンチを切り抜け、大絶叫で降板すると「5回、最後は気合だけで投げました」。5回を99球、5四球と苦しみながら3安打無失点の粘投。先発5試合目で待望のプロ初白星を手にした。

 お立ち台では「ホッとしています。本当に長い間、待ってもらったのでやっとここからスタートに立てたと思います」と照れくさそうに喜んだ。