中日遠藤一星内野手(28)が21日、ナゴヤドームの1軍練習で一塁守備の確認をした。

 20日続き、「主砲のを借りました」と福田のファーストミットを手に、一塁手の動きを奈良原内野守備走塁コーチとチェック。

 これまでの一塁経験は東京ガス時代に日本代表で出場した14年仁川アジア大会で、2試合で守備に就いた程度だという。入団当初は二遊間中心、今は外野が中心の遠藤は「オプションの1つとして。選択も広がるので。みんな一塁をなめている。本当に難しい」と苦笑いした。

 慣れないポジションに思い浮かべたのは、今夏の甲子園での一幕だった。

 19日、3回戦の大阪桐蔭-仙台育英の9回。大阪桐蔭の一塁手の中川卓也内野手(2年)がベースをまたいでしまい、判定はセーフとなった。その後、サヨナラ負けを喫していた。

 遠藤は「ファーストをやっている子がそういう風になるということは、僕がやったら可能性が高くなるということ。気をつけないと」と表情を引き締めた。