ロッテは投打がかみ合い、連敗を3で止めた。

 伊東勤監督(54)は、田村龍弘捕手(23)のリードを評価した。2-5で迎えた8回、3番手の大谷が1点を失い、なお2死二、三塁で茂木を迎えた。

 初球は外角直球でボール。ここから、田村は3球連続でカーブを要求した。大谷も、よく応えた。外角低めに見逃しストライクを2つ続け、最後は低めのボールになる球で空振り三振。1打同点のピンチを脱した。

 茂木には、初回に初球、ストライクの直球を中前打。3回の第2打席も、初球ストライクの直球を右前打されていた。

 伊東監督は「今日は投手のコントロールが悪く、組み立てが普段どおりいかない中、茂木によくカーブを続けた。進歩。緩い球を続けるのは難しい。当たっている打者に、よく続けた。勇気が要ること。1つ、1つ抑えることで勉強になる。選択肢が増える。同じケースになった時に、思い出して欲しい。初球の入り方。ストライクゾーンの中だけでなく、いかに抑えていくか。勉強して欲しい」と、期待を込めて評価した。

 田村は前日の楽天戦で石川と組んだが、7回までに6失点で途中交代させられた。試合後には、伊東監督から「配球が全然だめ。意図が見えなかった」とダメ出しされていた。この日は、捕手には厳しい目を向ける伊東監督を喜ばせた。