常識にとらわれず、信念を貫き、わが道を行く。中4日で登板した7月5日を始まりに、約2カ月の間は中12日の今回を除き、中6日でも登板2日前のブルペンに入っていない。
菅野 夏場なので入りませんよ。それで不安に? なりません。僕にとってブルペンは大きな意味をもたない。心技体ではなく体心技。決まり事だからと投げて、体が疲れるなら入らない方がいいですから。
2日前はブルペンの代わりに遠投で感覚を磨く。約20メートルでも捕手に座ってもらい、平地で投げてコーナーに全球種を制御する。「1球に対する精度が大事。集中して投げれば、遠投の何球かでもブルペンと同じ調整ができる」。世界相手のWBCを戦いながら、シーズン突入後も1度も登録を抹消せずにキャリアハイを刻む快進撃は必然といえた。「現状に満足はしていませんが、今季にかける思いはかなり強いですから」。Aクラス再浮上まで1・5差。絶対に負けられない戦いがここにもある。【松本岳志】
▼菅野が自身最多の14勝目を挙げた。6月終了時の菅野は13試合に登板して7勝4敗、防御率2・49だったが、7月以降は8試合で7勝1敗、防御率0・61。この8試合の失点は0、0、0、1、1、1、1、0と、すべて6回以上投げて失点が1点以下。4失点の内訳はソロ本塁打2本の2点、適時安打1点、暴投1点で、7月以降に許した適時安打は8月5日藤井(中日)の1本しかない。24勝0敗の13年田中(楽天)はQS率100%だったが、6回以上投げて1失点以下は7試合連続が最長で、8試合連続の菅野は田中を上回る安定感を見せている。




