連勝で締めてCSに行くぞ! 3位巨人が、今日16日から東京ドームで4位DeNAと今季最後の直接対決2戦に挑む。初戦はDeNA戦通算10戦4勝のマイルズ・マイコラス投手(29)が、2戦目は同2戦2勝の畠世周投手(23)が先発予定。連勝なら11年連続のCSが大きく近づく、勝負の2日間が幕を開ける。

 キーマンの畠が15日、ジャイアンツ球場のブルペンで入念に感触を確かめた。「後先を考えず、1人1人全力でいきます。若大将に? そうなれるように頑張ります」と新人らしい決意を固めた。前回登板の9日ヤクルト戦。気合十分に本拠地のマウンドへ駆けだすと、場内からは「若大将」こと加山雄三の「君といつまでも」が流れ出した。登場曲に選んだ覚えのないムーディーなメロディーに「え? って思いました。誰か間違えたのかと…」と微苦笑したエピソードに触れた。

 自身5連勝の緊張をほぐそうとした先輩阿部の計らいだったことは今も知らない。巨人の若大将といえば原辰徳前監督だが、畠は若者らしく攻める投球をすると誓った。過去2戦では筒香、ロペス、宮崎の主軸3人を18打数3安打の打率1割6分7厘と圧倒。「攻めた結果で打たれたら仕方ないと思える。今回も、しっかり強い球で勝負します」と決戦の準備を整えた。

 先陣を切るマイコラスも「過去3年間で得た攻め方がある。相手も対応してくるけど、それを逆算して利用できる。試合が楽しみ」と泰然自若に構える。DeNA戦無敗の2人で3位以上を決定的にする。【松本岳志】