オリックス山崎勝が攻守に活躍し、日本ハム戦9年ぶりの勝ち越しを決めた。3回は無死三塁から遊ゴロで2年ぶり打点。5回は1死二塁で今季15打席目の初安打となる同点打を放った。右翼席のファンから起きた「いいとこ見せろ、ヤ~マザキ!」のコールに応えるように、加藤の内角低め直球を芸術的にさばいて左翼線二塁打。「今まで安打がなかったのが気になっていた。うれしい」と心地よい汗をぬぐった。

 定評ある守備でも投手陣を支えた。初回2失点の先発松葉を「テンポだけ意識した」と立ち直らせた。5回は現在のリーグ盗塁王西川の二盗を阻止。福良監督も2打点に驚きつつ「今日はバッテリーの勝利。(山崎)勝己がいいリードをした」とたたえた。35歳のベテランは試合前に自主的にランニングして体の切れを出すなど今も精力的。前日16日にリーグ優勝したソフトバンクでもまれてきたFA戦士が、久しぶりに存在感を示した。【大池和幸】