阪神陽川は今季1号の同点弾を放ったが、勝利に届かなかった。1点を追う7回無死。広島一岡の2球目、カーブをジャストミートした。ライナー性の打球はグングン伸びて、バックスクリーン左横に。「落ち着いていこうと思えたので、気持ちの余裕があったんだと思う。感触はよかったけどライナーだったんで、どうかなと思いました」。16打席目にして待望の一撃。持ち味の長打力を大事なところで発揮させた。

 1軍生き残りをかけて、アピールを続けないといけない立場。「今日は今日でまた明日、持ち味を出せるように頑張りたい」と気を引き締めた。試合後は広島の胴上げを目に焼き付けた。敵討ちのメンバーに選ばれるよう、バットで存在感を出し続けるしかない。