苦境のチームを反攻に転じさせた。巨人菅野智之投手(27)が、9回110球の2安打完封で2位阪神を圧倒する16勝目を挙げた。巨人では96年斎藤以来のシーズン4完封と、01年上原以来の甲子園5連勝をダブル達成。セ・リーグの勝利数と防御率で追随を許さぬ単独1位を走り続ける。前夜に10失点の大敗を喫したチームは、エースの力投で3位DeNAに再びゲーム差なしの4位と肉薄した。

 巨人でシーズン4完封以上は96年斎藤雅(4度)以来、21年ぶりだ。これで甲子園球場では14年9月10日から5連勝となり、同球場では通算6勝1敗の防御率1・29。セ・リーグ本拠地6球場の中で、通算防御率はナゴヤドームの1・30を抜いて甲子園球場が最も良い。また、菅野はこの白星がプロ通算60勝目。菅野の通算125試合目で60勝到達は、巨人投手では7位のスピードで、2リーグ制後に入団した巨人投手では上原104試合目、江川115試合目に次いで早い。