ヤクルトの衣笠剛球団社長兼オーナー代行(68)が21日、次期監督候補について都内の球団事務所で言及した。前日20日に小川淳司シニアディレクター(SD、60)が有力候補に浮上していることが判明。候補の1人に含まれているかと問われ「高津もそうだし、古田もそう。名前の浮き沈みがある中で出ていること。小川SDもこれまで(名前が)出ていなかったのが、候補として名前が出たということ」と話した。

 チーム再建へ小川SD再登板の可能性が出てきた。10年途中から1軍監督代行を務め、11年からは正式に1軍監督に就任。11年から2年連続Aクラス入りを果たし、14年限りで退任した。育成面においても2軍監督を9年間務めるなど実績は十分。ヤクルトの風土を理解し、長期的な視点で強化を行えるという点で求める人物像に合致している。小川SDもこの日、球団事務所を訪れたが「特に言うことはないよ」と話すにとどめた。

 球団は小川SDや高津2軍監督を含めて人選を進めていく。衣笠社長は「最終戦までに決めて、終わったら発表する」とあらためてシーズン終了後に新監督発表を行うと話した。