中日はセ・リーグ最終戦を戦い、59勝79敗5分けで全日程を終了した。5年連続Bクラスの5位。

 最終戦は阪神に完敗し、4連敗で終わった。唯一の得点は、引退する安藤から石川が放ったプロ1号ソロだった。4日後にCS開幕を控えた阪神との差ばかりを見せつけられた。

 先発の柱に期待された開幕投手の大野や吉見の調子が上がらず、救援陣の整備も遅れた。チーム防御率4点台は12年ぶり。一方でともに5勝した鈴木と小笠原、同4位の笠原ら来季以降に期待できる若手投手が台頭した。ドラフト1位の柳も故障で1勝どまりだったが、先発ローテを担える力量を示した。

 野手は新人京田が遊撃に固定されたのが大きな収穫になった。福田は夏場からレギュラーになり、昨年の10本から上積みする18本塁打と主軸格に成長した。一方で、平田、ビシエド、大島と主力の負傷離脱の影響が大きく、選手層の薄さが出た。本塁打王のゲレーロも退団する可能性が高い。西山球団代表は「すべてが補強対象」と危機感を隠さない。

 来季に向け、3日間の休みを経て、名古屋で練習を再開する。【柏原誠】