甲子園の整備を担当する阪神園芸が、定刻プレーボールに導いた。

 15日の第2戦が雨中で行われ、内野は全面水浸し。前日16日も雨天中止になり、グラウンド状態は劣悪だった。この日は午前9時から作業を開始する予定だったが、雨がやんだ正午すぎまで待ってから行った。グラウンドキーパー9人で排水し、滑り止めの砂をまき、トンボで内野全体をならす。阪神園芸・金沢健児氏は「思った以上に雨が長引きました。高校野球やキャンプで悪条件を経験しているし、そこまで悩むほどではなかった」と、弱音は皆無。プロの経験と熟練の技で、キッチリと整備を仕上げた。