トヨタ自動車(愛知)が3-1で日本生命(大阪)を破り、3大会ぶり5度目の優勝を果たした。6回に河合完治内野手(25=法大)の二塁打で2点を先制。DeNA、ソフトバンクでプレーした細山田武史捕手(31=早大)が二盗を3度阻止し、大会制覇に貢献した。トヨタ自動車・多木裕史外野手(27=法大)が最高殊勲選手賞と首位打者賞(16打数9安打、5割6分3厘)の2冠。大会史上初の完全試合を達成したJR東日本東北・西村祐太投手(28=桐蔭横浜大)には特別賞が贈られた。

 トヨタ自動車の細山田が3度二盗を阻止した。3回無死一塁、同1死一塁、4回無死一塁で相手の足を封じた。今年の日本シリーズはかつて在籍した2球団の対戦になり「活躍すればファンが喜んでくれるプロ野球の良さを再認識しました。でも社会人は、仕事で忙しい中、会社のみんなが応援に来てくれる。プロ野球とは違う喜びがある」。15年の入社後、16年都市対抗に続いて2大大会の優勝捕手となり「日々勉強。少しずつ野球がわかってきたかなと思います」と成長をかみしめた。