稲葉新監督が指揮を執る侍ジャパンが台湾に快勝し、予選リーグを全勝で首位突破した。2位韓国との決勝戦に臨む。敗れた台湾は3位が確定した。

 日本は序盤に先手を取った。2回2死、6番外崎が右翼へ本塁打を放った。先発の今永も3回までに圧巻の8三振を奪い1安打無失点と抜群の立ち上がりを見せ、試合の主導権を握った。

 ピンチを迎えても今永の奪三振ショーは止まらない。4回、内野安打と失策で無死一、三塁とされたが5番朱育賢、6番蘇智傑、7番詹子賢から3者連続三振を奪い、得点を許さなかった。

 日本は5回に追加点。先頭の外崎が中前打で出塁したのを足がかりに2死一、三塁のチャンスを作ると、一番京田が右前に弾き返す2点適時打を放った。7回には1死満塁の場面で2番松本が右翼へ2点適時打。なおも2死満塁とし、5番上林が押し出し四球を選びリードを広げた。8回には京田、9回には外崎の適時打でそれぞれ1点を加えた。

 投げては今永が6回を3安打1四死球12奪三振の無失点で降板した後、7回を野田、8回を近藤大が無失点でつないだが、9回から登板した平井が先頭の6番朱育賢に本塁打を浴び失点。その後1死満塁で登板した5番手堀も押し出し死球を与えたが、追加点は許さなかった。

 初代王座をかけた韓国との決勝戦は19日午後6時から東京ドームで行われる。