阪神ドラフト2位の亜大・高橋遥人投手(22)が、人見知り克服の珍目標を掲げた。18日、東京都内での東都大学リーグ主催の野球教室に先生役で参加。「自分は人見知りなんで、頑張って克服しようとしています」とカミングアウトし、はにかんだ笑顔を見せた。

 自他共に認める人見知りで、これまで初対面で複数の人と話すのが苦手だった。「気持ちの浮き沈みで、下向いて話せなかったり…」。前日17日の安芸秋季キャンプ訪問時には、課題克服へ動きだしていた。羽田空港で高知行きの飛行機を待つ間、同僚になるドラフト4位の島田と育成ドラフト1位の石井の上武大コンビを発見。初対面だったが「頑張って話しかけました。最初の一言は自分から言ったと思います」と意を決して口を開いた。

 この日は初対面の中学1年生64人を指導した。最初はぎこちなかったが、徐々に距離を縮め「教える方になるとは」と感慨深げに振り返った。試合後の囲み取材では、これまた初対面の記者に囲まれながら、丁寧に1つ1つ質問に答えた。プロは、初対面の打者が苦手で…とは言っていられない世界。「全員のいいところをしっかり自分に取り入れていきたい」と周囲の教えを仰ぎ、初対決でも堂々とした投球を見せることを誓った。【磯綾乃】