「リン5(ゴ)・スター」になる! 西武外崎修汰内野手(24)が来季から、辻監督の現役時代の背番号5を背負うことが決まった。3年目の今季は外野手に挑戦し、自己最多の135試合に出場。侍ジャパンにも初招集され「アジアプロ野球チャンピオンシップ」ではMVPに輝く活躍を見せた。今シーズン一気に名前を売った男が指揮官の背番号を受け継ぎ、さらなる飛躍を目指す。

 期待の表れだ。球団は鬼崎の引退に伴って空いた背番号5を用意した。粘り強く起用した辻監督も「我慢する部分もあったが、規定打席に立てたことは成長につながったと思う」と評価する。それでも外崎に慢心はない。「日の丸を背負った中で結果を残せたことは、少しだけ自信になった。でも、自分はレギュラーを約束された立場では全然ない。来年も一から勝負です」と表情を引き締めた。

 今日23日のファン感謝デーでは、青森の実家のリンゴ農園で収穫されたサンふじが販売される。「内野外野のこだわりはない。試合に出られるように、しっかり準備するだけです」。風雨に負けずに実ったリンゴのように、背番号に負けない努力を重ねていく。【佐竹実】