今度はスルーする!? 第46回三井ゴールデン・グラブ賞の授賞式が30日、都内のホテルで行われ、2年連続2度目の受賞となった広島鈴木誠也外野手(23)らが表彰された。鈴木は今季両リーグ通じて外野手では最多の10補殺。「肩の強さを売りにしているので、補殺が少ないと意味がない」と語り、来季のさらなる補殺数アップを誓った。

 今季は8月23日のDeNA19回戦(横浜)の2回裏の右翼守備で、フェンス際の打球をジャンピングキャッチした際に右足首を骨折。以降は戦線を離脱した。壇上で司会者から好プレーでしたね、と問われると「ちょっと怖くなると思うので思うので、次来たらスルーします」と答えて笑わせた。前日29日の契約更改の場では「ハマスタの最初の試合で、塩をまきます」とも宣言し、笑わせていた。

 本格的に外野手に転向してから3年。強肩と積極性あふれるプレーで沸かせた一方で、今季の6失策を反省。「思い切りの良さは消したくない。ただ143試合出ていると、どうしても気持ちが切れたり、雑になる部分が出てしまう。とにかく1球1球に集中してやりたい。来年以降、恥じないようなプレーをしたい」と気を引き締めた。【池本泰尚】