オリックス小谷野栄一内野手(37)が1日、大阪市内で契約更改交渉に臨み、700万円減の年俸6300万円でサインした。日本ハムから移籍3年目の今季は正三塁手として130試合に出場し、打率2割7分7厘と復活。ただ移籍1、2年目とも故障で出場50試合台だったこともあり、今回は減額提示だった。

 「(最初の)2年間はやれていなかったし、納得です。3年間と考えたら十分評価してもらっている。来年もオリックスのユニホームを着させてもらえるのはうれしい」。FA移籍時の3年契約が終了し、新たに単年契約を結んだ。

 交渉の席では球団に2軍の食事面など、環境改善を要望した。球界で少なくなっている松坂世代の現役選手の1人。チームは96年を最後に優勝から遠ざかっており「ずっと勝ってないので勝ちたい。勝ち続けられるチームになりたい。1年だけいい成績を出したのは本物じゃない。自分もその中で1年でも長くやり続けたい」と意気込んだ。

 日本ハム時代にともにプレーし、FA移籍で再び同僚となる増井については加入を喜んだ。「人間性もそうだし、すごくいい選手を獲得したと思う。慣れないところでやるのはストレスもあるだろうし、軽減してやりやすい環境をつくってあげたい」とサポートを約束した。(金額は推定)