プロ野球ヤクルトで選手、監督を務めた古田敦也氏(52)が9日、大阪府豊中市内で行われた野球教室に参加し、報道陣の取材に応じ、元プロ野球監督野村克也氏(82)の妻でタレント野村沙知代さんの突然の訃報に触れ「体調が悪いとは聞いていなかったのでびっくりしました」とコメントした。

 古田氏は生前の思い出として「球場でよく『あんたがやんなきゃ、しっかりしなさい』。きつい言い方ではなく明るく元気に言ってもらいました」と振り返った。人柄について「家にお邪魔したとき『これを食べなさい。キャビアとか食べたことあんの』。食べさせていただきました」と話した。

 古田氏は89年ドラフト2位でヤクルト入団。91年に史上2人目となる捕手の首位打者獲得など、野村元監督のもと、チームをけん引した。最後に野村元監督に「お気持ちを落とすことなく、いつまでも元気でいてほしい」と気づかった。