巨人杉内が母へ復活勝利を誓った。13日、参加した熊本市内でのイベント内で、母真美子さん(68)からの手紙を司会者が紹介。

 「大好きな野球を思い切りやってほしい。早く投げる姿を、息子の笑顔をファンの皆さんに見せてほしい。私が一番強く願っています」

 通算142勝左腕は背中を押された。母からの言葉を受け「小さい頃から支えてもらったので、何とか恩返しをしたい」と力を込めた。

 母が口酸っぱく言っていた1つの言葉が胸にある。「決めたことは最後までやりなさい」。母子家庭で育ち、「俺が家族を養う」という気持ちで小5から野球を続けてきた。時には練習をさぼりたくなったが「やりたくないならやめろ」と根性を鍛えられた。15年10月に右股関節を手術。15年7月以来、勝利はない。「母、ファン、家族のためにも復活したい」。やり切った先には、母の笑顔が待っている。【桑原幹久】