昨季限りでソフトバンクを退団した松坂大輔投手(37)が23日、中日の入団テストに合格した。松坂のこれまでの歩みは次の通り。

 

 ◆高校時代 エースとして横浜を98年春、第70回センバツで優勝に導く。同年夏の第80回全国高校野球選手権で、決勝でノーヒットノーランを達成するなど、春夏連覇に貢献した。98年ドラフトで3球団競合の末、西武入りする。

 ◆西武時代 ルーキーイヤーの99年に16勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。高卒新人としては33年ぶりとなる新人王に輝いた。開幕投手を初めて務めた00年に14勝、01年も15勝と3年連続で最多勝のタイトルを奪取。最多奪三振のタイトルも00、01、03、05年に獲得。03、04年は最優秀防御率。01年には沢村賞に輝いている。06年に第1回WBCに出場し、大会最多の3勝を挙げるなど優勝に貢献、大会MVPを受賞した。同年オフにポスティングでメジャー移籍。西武時代に通算108勝60敗1セーブだった。

 ◆メジャー時代 07年から6年間、レッドソックスで活躍。メジャー1年目の07年に15勝を挙げ、日本人初のワールドシリーズ勝利投手になるなど同シリーズ制覇に貢献。08年は開幕投手を務め、18勝をマーク。09年には第2回WBCに出場し、2大会連続でMVPに。ただ、09年以降、2桁勝利から遠のく。11年には右肘を痛め、トミー・ジョン手術を受けたが、12年以降も振るわず、14年オフにメッツからFAとなった。

 ◆ソフトバンク時代 15年シーズンから日本球界復帰。ソフトバンクと3年推定年俸12億円プラス出来高の大型契約。しかし、同年8月に右肩手術を受けるなど苦しみ、16年10月2日楽天戦が唯一の1軍登板。10年ぶりの日本球界マウンドだったが、1イニングを投げて3安打4四死球5失点の乱調だった。昨季も右肩痛に悩まされ、17年限りで退団した。