日本ハムを除くプロ野球11球団は今日1日に国内でキャンプインする。昨季セ・リーグ3位から日本シリーズに進出したDeNAは沖縄・宜野湾に移動。就任3年目で悲願の日本一に挑むアレックス・ラミレス監督(43)はミーティングで「ハードトレ」と予告し、鬼になる覚悟を示した。昨季日本一のソフトバンクは宮崎市に、球団初のセ3連覇を目指す広島は宮崎・日南市に入った。3月30日の両リーグ同時開幕に向け、いよいよ始動する。

 選手、スタッフを前にしてラミレス監督が宣言した。全体ミーティングで「初日からハードワークしていく。必ず優勝して、CSを勝ち抜き、日本シリーズを制して日本一になる」と伝えた。就任3年目のシーズン幕開け前夜。語気を強め、「今年のキャンプは本当にハード。ミスを徹底的に修正する。本当にハードになる」と繰り返した。

 ここ2年は実戦重視のキャンプだった。スモールベースボールを掲げながら、バント数、盗塁数はいずれもリーグ最下位。小技を伸ばさなければならないと痛感した昨季を振り返り「これができなかったから勝てなかったということを再認識してほしい。早出、特打、特守が、より多くなると思う」。普段は温厚な指揮官が節分を前に鬼になる覚悟だ。

 クリーンアップを除いて小技の習得を促す一方で、自らバットを握る。二塁で起用する意向の新加入の大和が、ノックを希望していると耳にすると「ぜひやりたい。1日使ってノックする。ショートの倉本とのコンビを見てみたい」と顔をほころばせた。「この2年間、ラッキーでAクラスになったわけではなく、より強くなって我々は優勝しないといけない」。腹をくくり、覚悟を決めて、キャンプに臨む。【栗田成芳】