間で制す! 阪神岩貞祐太投手(26)が“2段モーション”を解禁した。初日からブルペンに入って62球。足を1度高く上げ、その後腰をひねりながらわずかに足を上げ直す新フォームだ。「自主トレ中に試したフォームで、指先の感覚を確かめながら投げました」と汗をぬぐった。

 今季から解禁となった2段モーション。岩貞はこれまで注意を受けたことはないが「ルールが変わって、これまで以上に足を上げたときに間をつくることをストレスなく出来る」と追い風にする。間をつくり力をためることが出来るため「自分がよかった時の16年のフォームを再現しやすいと思います」。10勝を挙げてブレークした16年のフォームに近づけていきたい考えだ。

 評価は上々だ。香田投手コーチは「しっかり立ってタイミング良く投げられていた」とうなずいた。自軍だけではない。昨季4戦3敗、防御率10・13と打たれた広島の玉山スコアラーは「もともと(2段モーションの)感じがある投手。緩和されたことがプラスになって、球が戻るかもしれない」と警戒だ。右腕藤浪とと同じく復活を期す左腕が、好スタートを切った。【池本泰尚】