特別ルールの7回制で行われ、西武が点の奪い合いを制した。たびたび中断するほどの強風で、マウンドに立つ両軍投手には酷なコンディションだった。

 西武は3回、2死走者なしから4連打で2点先制。その裏、3点を失ったが、4回にすぐに2点を返した。6回には、相手投手陣が5四球1死球と乱れ、4安打も重ねて一挙7得点。7回にも1点を加えた。

 先発高木勇は3回6安打3失点。2番手の岡本は3回5安打5失点。ローテ入りを目指す2人ともピリッとしなかったが、辻発彦監督(59)は「(強風の)条件は一緒だけど、投手にはしんどい。乾燥して滑るし、あまり参考にはならない」と気遣った。

 それよりも、四球を重ねた攻撃を評価した。「(カウント)3-2から四球を選んだ選手たちが一番よかった。(強風で)集中力が欠ける中でも粘っていた。オープン戦に入っていく中、1打席1打席を大事に立つようにと言ってきた。四球が増えないと、7点にはならない」と、四球を絡めた攻撃に満足そうだった。