「週頭」を勝ち取れ! 阪神藤浪晋太郎投手(23)が次回、6日DeNAとのオープン戦(甲子園)に登板することが決まった。前回先発した2月25日の中日戦はわずか9球を投げただけで降雨ノーゲームに。2月16日の練習試合・楽天戦に登板してから大幅に間隔を空ける形となるが、それでも首脳陣は週前半でのマウンドを用意。順調に開幕ローテの座をつかめば、2カード目初戦となる4月4日DeNA戦(横浜)を託されるプランが浮かび上がってきた。
開幕ダッシュをもくろむ猛虎のキーマン藤浪に、「週頭ローテプラン」が浮上した。次回は6日のDeNAとのオープン戦に登板することが決定。登板間隔を空けてまで週前半のマウンドを任されたことで、開幕2カード目初戦、シーズン最初の週頭マウンドとなる4月4日DeNA戦先発への道のりが一気に浮かび上がってきた。
前回マウンドは2月25日の中日戦。1回裏にわずか9球を投げただけで降雨ノーゲームとなり、直後のブルペン投球で穴埋めするしかなかった。前々回のマウンドは2月16日の楽天戦。ここで2イニングを投げて以来、十分な実戦調整を踏めていない状況だ。それでも首脳陣は今日3日からのソフトバンクとのオープン戦には藤浪を同行させず、6日DeNA戦でのマウンドを用意。今後は週前半でのマウンドを重ねさせる可能性が高くなった。
金本監督は2日も「ローテーションが今、一番不安だからね」と話した。現状、開幕ローテ入りを確定させているのはメッセンジャー、秋山、能見の3人だけ。開幕投手に内定しているメッセンジャーは右肩に張りを覚え、調整ペースを緩めている段階だ。それだけに、先発4番手最有力候補の藤浪にかかる期待はいやが上にも大きくなる。
昨季は絶不振に陥ったとはいえ、本来はエース格。15年にはシーズン199投球回を記録している。週頭の先発投手は救援陣の負担を少なくするためにも、長いイニングを投げることが責務。そう考えれば、藤浪は適任者といえる。6日のDeNA戦で一定の結果を残せば、今後も週前半の実戦マウンドを踏み続け、4・4DeNA戦に向かう可能性は十分考えられる。
DeNAに好相性を誇る。シーズン3勝に終わった昨季の対戦成績は4試合先発で2勝1敗、防御率1・78。プロ通算でも17試合先発で11勝3敗、防御率2・56と大きく勝ち越している。完全復活をスタートさせるゲームの相手としても選びたくなるチームだ。猛虎が、藤浪逆襲ロードの整備を着々と進めていく。
◆阪神の先発陣 今日3日のソフトバンク戦には秋山が先発。明日4日の同カードには能見が登板予定。2人はすでに開幕ローテが確定している。5番手争いを演じる岩貞は4日の2番手で登板予定だ。また同じく5番手を争う才木は6日のオープン戦DeNA戦(甲子園)に登板予定。小野は翌7日の同カードに先発予定。続々とローテ候補が登板し、激しい争いが繰り広げられる。