侍ジャパンが、稲葉篤紀監督(45)の就任後初となるフル代表による強化試合を勝利で飾った。

 「開幕投手」を務めた千賀が2回を投げ6者連続奪三振の快投を見せた。2番手今永、3番手東浜もそれぞれ2回無失点でつないだ。

 互いに無得点で迎えた6回、柳田、筒香の連続適時打で2点を先制すると、7回田島、8回岩崎、9回山崎が無失点リレーで、オーストラリア打線に付け入る隙を与えなかった。

 試合前には稲葉監督がナゴヤドームに設置された星野仙一氏(享年70)の献花台に花を供えた。08年の北京五輪では監督、選手として戦った。2日の公式会見では「星野監督は金メダル以外はいらないと言った中で、男にできなかった悔しさは今でも残ってます。東京オリンピックで金メダルを取っていい報告がしたい」と話していた。星野さんに捧げる、東京五輪(オリンピック)金メダルへつながる1勝となった。

 侍ジャパンは4日にもオーストラリアと、京セラドーム大阪で対戦する。