オリックスのドラフト1位、田嶋大樹投手(21=JR東日本)が、福良監督から開幕ローテ入りのお墨付きをもらった。巨人戦に先発し5回を3安打2失点。負け投手にはなったが、最速151キロのストレートにスライダーなどの変化球も制球よく決め、先発としての力を見せた。3月31日の開幕2戦目(対ソフトバンク、ヤフオクドーム)の先発が決定的となった。

 指揮官は満足げだった。「十分ですね。(2失点したが)問題ない。バランスがよく、投げるたびによくなっている。状態が上がってきたし(開幕ローテは)任せられる。大丈夫じゃないかな」と、即戦力左腕の仕上がりに目を細めた。

 巨人打線を相手に、3回までパーフェクト。5回に安打と四球から1死二、三塁のピンチを作り、立岡に甘くなったカットボールを2点適時二塁打された。だが、昨季本塁打王ゲレーロを高めのまっすぐで2打席連続三振に仕留めるなど力強い投球を披露。田嶋も「今日は結果にこだわっていたので、途中まで巨人打線を抑えられて自信になりました」と手応えをつかんだ。次回登板では100球以上投げる見込み。ローテ投手としてのステップを着実に上がっている。【高垣誠】