巨人上原浩治投手(42=カブス)が17日、川崎市のジャイアンツ球場の室内練習場で、3度目のフリー打撃に登板した。

 得意球スプリットの軌道、打者の反応の確認をテーマに、重信慎之介外野手(24)とドラフト7位の村上海斗外野手(22=奈良学園大)を相手に34球。最後の34球目で重信からスプリットで空振りを奪うなど、安打性の当たりは1本に抑えた。

 「いい感じでコースに投げられた。順調には来ています。(スプリットは)空振りをとれる球を投げないと1軍では通用しないし、左バッターに関しては泳ぎながらバットの先でセカンドゴロに打ち取るのが理想。自分の中でのフォーム、腕の振りはまだまだ上がると思っている」と手応えを示しながら、改善の余地も口にした。

 この日の打撃投手で2軍での調整は最後となり、19日の全体練習で1軍合流の見込み。20日のオープン戦日本ハム戦(東京ドーム)での初実戦を見据え「バッティングピッチャーの延長線上でもいいと思っているので、まずは感覚を取り戻したい」と話した。