開幕菅野打ち、頼むで糸コンビ! 阪神糸井嘉男外野手(36)と糸原健斗内野手(25)が今季初めて1、2番に座り、首脳陣の期待に応えた。初回だった。先頭の糸井が右翼フェンスに直撃する二塁打を放ち、チャンスメークすると2番糸原も続いた。カウント1-1から外角132キロのチェンジアップに反応。ライナー性の打球はセンター前に弾み、二塁走者の糸井が本塁に生還。試合開始後約3分、わずか6球で先制する速攻を演じた。

 糸原は「チームの役割上、2番を打つことが多いので3番、4番、5番に良い形でつないでいくように心掛けています。次につなぐことを意識して右打ちであったりバントなど、そういう仕事をやっていきたい」と2番打者としての意識を話す。これで9日中日戦(甲子園)から9試合連続安打となり「調子は保てています」と、シーズン開幕に向けて頼もしく語った。今季初めて1番で起用された糸井は6回にも中前打を放ち、マルチ安打を記録。「頑張りま~す」と話し、球場を後にした。

 糸コンビの1、2番起用について、片岡ヘッド兼打撃コーチは「(シーズンで)こういう並びもあるよ、ということ」と示唆。1番に糸井を置く強力打線には「いきなり長打が出て、相手の出はなをつぶすという、こちらが期待している通りの働きをしてくれた」と満足そうだった。この日チームの全3安打を放った「糸コンビ」が猛虎打線を先導していく。【真柴健】