阪神の新助っ人ウィリン・ロサリオ内野手(29=韓国・ハンファ)が29日、驚きの1発を放った。初めての東京ドームでフリー打撃に臨み、39スイングで柵越え9本。左翼席後方上部、左中間席後方上部にある広告看板に、推定飛距離140メートルの大飛球を2発ぶつけて「バッターにとっては、すごくいい球場だね」とニッコリだ。

 キャンプでは推定飛距離170メートルとも表現された特大弾を披露。当時の感覚を取り戻したかのように大飛球を放った。苦しんだオープン戦のイメージを一気に吹き飛ばし、金本監督も4番について「不動ですね、そこは」ときっぱり。「かなり打ってくれそうな気はしています」と予告した。

 菅野打ちへ、ロサリオも「準備はできている。シンプルに来たボールを打つことだけを考えればいいと思っているよ」。阪神第102代4番が、東京ドームで勝利を導く復活アーチをかける。