先制パンチや! ロサリオを挟んでクリーンアップに入ることが予想される福留孝介外野手(40)と糸井嘉男外野手(36)が、先制点からのロケットスタートを誓った。ともに東京ドームで行われた打撃練習で快音を連発。糸井は3連発を2度かっ飛ばすなど、スタンド上段に続々と運んだ。菅野とメッセの投げ合い。先制点の持つウエートは大きく、ワンチャンスをものにする必要がある。

 福留 相手が誰というのではないけど、先制点をとればチームは有利になる。これまでやってきたことをみんなで出して、それが結果につながればいい。

 糸井 沢村賞投手なので。最高の投手が相手になる。少ないチャンスだと思うけど、ものにしたい。初戦はとりたい。

 福留は菅野に対し通算51打数18安打で打率3割5分3厘、2本塁打。糸井は通算22打数6安打で打率2割7分3厘をマークしている。球界を代表する日本のエースが相手とはいえ、相性は悪くない。ロサリオを挟み込む形で2人が快音を飛ばせば…。ワンチャンスを得点に結びつけ、ロースコアの接戦をものにする。

 金本監督も2人の長打に期待した。「NO・1の投手なので。そんな打てるとは思っていないですけど、東京ドームなので。狭いので、孝介か糸井あたりが、ガツンと放り込んでくれたら勝機はあると思います」。初戦をとればスムーズにスタートダッシュが決まる。ベテラン2人が1球で仕留める。【池本泰尚】