山本昌氏(52)が23日、都内で行われた人気プロ野球ゲーム「ファミスタ」最新作として家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」用ソフトとして8月2日に発売される「プロ野球ファミスタ エボリューション」発表会に出席。ゲーム内のオリジナルチーム「ナムコスターズ」の新監督に就任した。

 山本昌氏は、1986年(昭61)に初代が発売された「ファミスタ」シリーズの中に「やまもも」の名で登場する。15年に現役を引退したが、17年1月に「ファミスタ」シリーズ30周年記念イベントに出席し、ナムコスターズに入団して“現役復帰”したことも話題となった。「今回から選手権監督となりました。現役への未練も捨てきれずにいますが、監督として頑張ろうと思います。(ゲーム内の自身のキャラは)やまももですよね。(初登場は)『ファミスタ88』かな? そこから全てのものを所持させていただいていますので、楽しみです」と抱負を語った。

 その上で「昨年、電撃復帰させていただきました。1年、プレーしたんですけど、ナムコスターズをもっと強くしたいと思った。初めて、監督の名前が付いた。これから、いろいろなことをやっていきたい。ナムコスターズを強くしたい。育成なども、これから楽しんでいきたい。今年からアマチュアの指導資格を持ちまして母校の指導もしております。スカウト兼監督して頑張りたい」などと今後の活動に意欲を見せた。

 また、大型新人として、新日本プロレスの棚橋弘至(41)の加入も発表された。棚橋は「100年に1人の逸材、棚橋弘至です。小中校と野球をやってプロ野球選手が夢だった。ナムコスターズに加入できて、感無量」と感激した。背番号は「100年に1人の逸材」のキャッチフレーズから「1/100」に決まった。

 棚橋の加入について、山本昌氏は「棚橋選手とは個人的に交流がありまして。(棚橋は)ずっと野球をしてきた。パワーがすごい。ナムコスターズはパワーが弱いのでお誘いしました。クリーンアップを打っていただいて(ナムコスターズの4番)『ぱつく』とホームランを量産してもらえたら」と期待した。棚橋は「ベンチプレス、190キロ上げますんで、積極的にホームランを狙っていきます。あと…乱闘もあるかも知れませんので、乱闘の時に監督をお守りします」と意気込んだ。

 2人は壇上で「プロ野球ファミスタ エボリューション」を使っての対戦を行った。コントローラーの「ジョイコン」を手に持ち、振れば投球やバッとスイングが出来るため、山本昌氏が投手、棚橋が打者として本気で戦ったが、いきなり棚橋がヒットを打った。1回勝負のはずが、山本昌氏は「何、熱くなっているんだ」とスイッチが入り結局、3回、勝負をしたが全て打たれた。棚橋は「投げられたり、打ったり出来たり、野球ゲームが楽しくなる。4人までプレーできるのがすごい。僕らの時、こういうのがあったら、もっと楽しかったと思う」と笑みを浮かべた。

 今回はNPB計528選手、球団マスコットも12体追加、独立リーグ選抜2チーム、日本女子ソフトボールリーグ選抜、そして野球ゲーム史上初の東京6大学リーグ6校計150名も参戦など、選手は1000人超えとなった。

 またプロ野球オリックスとコラボして、発売日の8月2日に京セラドームで行われるオリックス対楽天戦で、山本昌氏が始球式を行うことも決定した。同氏は17年の楽天対ロッテ戦に続き、2年連続でナムコスターズ投手として始球式を行う思いを聞かれ「アウトローに手の出ないボールを投げたい。先頭バッター、誰だと? 昨年はスクリューでリアル三振を取った。今年はアウトローに構えていただいて、現役時代に1番、得意だった球を投げたい」と意気込んだ。

 会見にはテーマソングを担当した、KICK THE CAN CREWのMCU(44)も出席した。【村上幸将】